南アで先生をする人のブログ(因島編)

JICA海外協力隊。南アフリカ共和国で小学校の先生をしています。

ついに活動開始!

ついに!活動が!開始しました!

任地に来てから一ヶ月、語学訓練以外さしてする事もなくだらだらと毎日を過ごしていたのですが、先週からようやっと学校が開き、活動が開始しました。とっても楽しいのだけど結構疲れました。何事も慣れるまではエネルギー使うね。

 

活動先はMzintiという地域内にある3つの小学校(Magcekeni,Mzinti,Kobi)です。先週からはMagcekeniにお世話になっています。この学校は三校の中で断トツで生徒数が多く(1000人超え!)、学力も教師の質も一番高いそう(ここの教務主任曰く)。確かに思っていた以上に色々と質が高いなと感じつつ、一方でたくさんの課題も見えてきました。課題、疑問、授業の改善できる点などについても詳しく書きたいのだけど、それはまた別の機会に。

今日はひとまず学校の様子や素敵なところを紹介します。

 

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訪問初日、先生たちと撮った写真。本当にみんないい人で、すぐに受け入れてくれてくれました。事あるごとに名前を読んでくれたり挨拶してくれたりするのでとってもうれしい。右側の男性が校長先生、一番右の女性が15日間スワジ語を教えてくれた先生で、この学校の教務主任です。学校には全部で34人の先生がいます。児童数が1000人なのを考えるとちょっと少ないかな。

 

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毎朝こうして朝会をします。時間は7:20くらいから。ざっくりしてます。授業は7:45〜14:00まで。こちらもざっくり。初めて参加して驚いたのだけど、写真の通りみんな整列してます。アフリカの子どもたちって並ぶという概念がないのかと思ってたんだけど、そんなことはないんだね。集まった後はみんなで賛美歌を歌ってお祈りをします。賛美歌には必ずリードボーカルの人がいるんだけど、朝会では高学年の児童がそれをします。そのあと連絡事項があって解散。授業が始まります。

 

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これは新学期初日、新しいクラスに入る時の写真。なんと先生が「君はA、君はB」と交互に振り分けていきます。男女の比率だけは気にしているみたい。でもものすごいざっくりしたクラス分け。日本のように事前にクラス編成なんてことはしません。その後児童は自分たちで新しい机と椅子を倉庫から持ってきてクラスを作ります。

 

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こちらは教室の様子。5年生です。なんと1クラスに80人の児童がいます。恐ろしい。算数の授業中ですが、児童が前に出てきて答えを書いています。こういうちょっとした工夫もしているところを見ると、レベルが高いなあと思います。教科書は無く、テキストブックを使いながら学習します。先生の説明→演習 という流れ。ちなみに南アの学校は年度末に試験があり、それに合格しないと進級できません。だから5年生と言ってもいろんな歳の子がいます。

 

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校区内にはキッチンもあります。ここでパップや簡単な料理を作り、ご飯を持ってきていない児童に食べさせます。政府から材料が支給されるので無料です。経済的な理由から子どもに十分に食べさせることができない家庭も多いとのこと。学校のスタートが日本より早いのは朝食を食べてきていない子どもに少しでも早くご飯を食べさせるというねらいがあるそうです。軽食を食べるbreak timeは9:20〜10:05(もちろんこれもザックリ)。

 

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breakt time には近所のお母さんがお店を開きます。お金のある子たちはこちらで好きなものを買って食べます。なんとアイスも売っていてちょっとビックリ。それ以外にも自宅からお弁当を持ってきている子など様子は様々。私は今のところ自宅からフルーツやら簡単なパスタやらを持っていっています。今度この購買も使ってみよう。

 

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金曜日は12:20から掃除の時間です。これが終わると一週間が終わり。これまた偏見でアフリカに掃除の文化はないものだと思っていました。話を聞いてみると掃除を児童がするかどうかは各地域の教育事務所に寄るみたい。モップと洗剤、最後には磨き剤まで使って丁寧に掃除をします。Magcekeniは掃除に力を入れているようで、校長室には掃除に関するトロフィーも飾ってありました。きれいな環境で学ぶ事ってとっても大切。1、2年生の教室は6、7年生が代わりに掃除をしていました。

 

 

最初にも言ったけど、思っていた以上に様々なもの・ことが整っていて驚きました。アフリカのイメージひっくり返った。百聞は一見に如かずとはまさにこのことだなぁと実感。

最近は先生たちからは毎日大量のスワジ語を浴びせられています。何言っているかほとんど分からないので脳みそが疲れます。けどちょっとわかる単語を拾ったり、わからなかったのを聞いてみたりしてなんとかやっております。会話が成立するとみんなめちゃくちゃ喜んでくれれるので私もうれしいです。

子どもたちはいつもすごい遠巻きにアジア人を観察しています。田舎だから白人ですら見たことがない子も大勢いるみたい。けど金曜日くらいには徐々に声をかけてくれる子も出てきたのでちょっとうれしい。

 

職場は刺激的でとっても楽しいです。慣れない環境で疲れも溜まってくるはずなので、あまり無理せず健康第一でやっていこうと思います。次回は多分疑問や課題編。