南アで先生をする人のブログ(因島編)

JICA海外協力隊。南アフリカ共和国で小学校の先生をしています。

帰国報告・コロナのこと

報告が少し遅くなりましたが、無事に帰国しました!

南アの方は26日から3週間のロックダウン(首都封鎖)がスタートしました。24日に出国、25日に帰国したので割とギリギリ。便も当初取っていたエミレーツ航空は全便欠航が22日に決まり、その日のうちにカタール航空のチケットを取り直すという様子でした。不測・緊急の事態の中で出国準備をしてくださった事務所の方々には本当に感謝しています。自分が守られている立場だということを実感しました。

 

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写真は前日に泊まった事務所近くのゲストハウス。ものすごく清潔で整っていてびっくり。任地(田舎)との格差がすごい。値段は一泊約R650(≒4000円)です。ちなみにうちの近所の平均的な家賃はR1500(≒10000円)程度。こういう時に南アの二面性やアンバランスさを感じます。

 

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今回は南アの2便(1便の隊員は22日に先に出国しました)2名と隣国エスワティニの隊員1名、レソトの隊員1名、計4名での帰国でした。2年間の任期を全うし、大荷物での帰国をする先輩隊員もいました。レソトの帽子(三段重ね)は大人気でいろんな人から声をかけられていました。こんなことになっちゃったけど、自分もなんとか2年間全うしたいな。

 

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24日の午後便で出て、25日の夜に着。写真は成田空港。着いたときにはかなり安心感がありました。飛行機はほぼ100%日本人、マスクの着用率もほぼ100%でした。検疫はヨーロッパと一部の国から帰ってきた人に対しては厳しかったですが、南アは特に制限されていませんでした。

 

現在は国内で隔離生活を送っているのですが、それについてはまた次回書きたいと思います。

後半はコロナ関連で今思うことを書こうかなと。

※以下は帰国後まだ外との交流ができていない中みんなの考え方や様子があまりわからない状況で考えたことです。個人の現在の意見として捉えてください。

 

自分なりにニュースやらSNSやらで情報を集め感じたのは、国民全員が最大限の厳戒態勢を取り続けることはやはり簡単なことではないということ。全く外に出ず、誰とも会わず喋らずを何ヶ月も続けることは(一時的には必要であったとしても)実際問題難しいです。そうではなく感染予防(移さない、貰わない)の意識を高め、それを持続していくことが重要なんじゃないかと思います。結局基本に戻ってしまいますが、手洗いうがいマスクの徹底、三密を避けることの徹底。その上で適度に活動するべきだと思います。

そのためにはヨーロッパやアメリカなどの状況から学び、日本の現状を適切に理解して「政府からの指示で我慢させられている」から「社会の一員としてこの困難を乗り越える協力姿勢を(自主的に、適切に)とる」という意識の変換が必要なのではないでしょうか。

昨日の安倍首相の会見でも長期戦になることが述べられていましたが、オーバーシュート(感染爆発)を起こさず長期的に戦いそして勝つためには、一人ひとりの理解・納得・実践・協力が必要不可欠だと、帰国してから思うようになりました。

 

 

以下少しだけ参考ページをシェアします(あくまでも自分の目で見て判断してください)。

専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望|吉峯 耕平|note

やや古いノートですが専門家会議の見解が詳しく書かれています。昨日の会見内容の趣旨や裏付けがよく理解できます。目に見える感染者数は2週間前の行動結果でしかない……おそろしい。

 

https://twitter.com/kiccy7777/status/1243289589181067264

活動を自粛した場合とそうでない場合の感染拡大のイメージ図です。とてもわかりやすい。ツイッターですがアカウントなくても見れるはず。

 

専門家に聞く“新型コロナウイルス”との闘い方と対策 | NスペPlus

NHKスペシャル番組(私は見ていない)が分かりやすかったらしいのでその記事版をシェア。NHKのコロナ特設ページもよくまとまっていそう。

 

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写真は昨日南アの友人から届いた写真です。誘われたけど行けなかったパーティの写真。ニワトリがいい感じ。一緒にbraaiパーティしたかったな。