南アで先生をする人のブログ(因島編)

JICA海外協力隊。南アフリカ共和国で小学校の先生をしています。

ランニング大会

先週末、職場ではrunnning competitionがありました。

なんとなく字面から長距離を想像していたのだけど、実際は80m走とかもありました。最長で1500m。学年ではなく年齢別、男女も分けるあたりは日本と一緒。

水曜日には自校だけで選考会的なことをしたのだけど、走る会場がないことにその日の朝に気づき、その場で近所の中学校に電話をして校庭を借りていました。ざっくりしている感じがとてもいい。

 

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授業がないことが嬉しいらしく、子供たちはテンション高め。先生が大声で呼びかけているけどなかなか集まらず、そこらへんで買ってきたお菓子やアイスブロック(ジュースを凍らせたやつ、安くて美味しい)を食べるなどして自由な感じでした。日本の感覚でいくと「いやいや学級崩壊やん……」という感じですが、こちらでは当たり前らしく、先生もアイスブロック食べてました。私も食べました。暑いし。もう一つ驚いたのは子どもたちがコーンの替わりになっていること。確かにコーンなんて持ってないよな。暑い中立たされているのはちょっとかわいそうだった。

 

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金曜日が地域の学校対抗での本番でした。選考会の時にはなかったラインも引かれており、思ったよりもしっかりしていました。配色センス抜群。

子どもたちはペース配分というものを知らないらしく、1200mだろうと1500mだろうと最初全速力で走ります。もちろんペースキープはできず。ちょっとコツを教わればあっという間に記録伸びるんだろうなぁ。

 

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子どもたちは自分の学校の代表を全力で応援します。応援の手拍子が複雑でアフリカのリズムを感じました。また一つ驚きだったのが、他校の選手に対してブーイングをすること。日本ではあまり見かけないのでびっくりした。流石に一緒にブーイングする気持ちにはなれませんでした。ただ様子を眺めてなんとも言えない気持ちになっただけ。「それは違うと思う」と思った時に、まずは理由や考えを聞けると良い。そして押し付けではなく、自分の意見や気持ちを冷静に伝えられるといいなあ。

 

さて、本番は選考会以上にお祭り感が強く、みんな色々食べたり飲んだりしながら応援をしました。それはまあいいんだけど、ふと下を見ると

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ゴミがこんなに。うちのような田舎ではまだまだ道や床にゴミを捨てるのは当たり前の人が多いようです。選手が走るコースの方にも落ちていました。

これは別な日のことだけど、同僚に「どうしてゴミを外に捨てるの?」と聞いたら「生ゴミは牛やヤギや鶏の餌になるし、プラスチックゴミは集めるのを仕事にしている人たちがいるし。だから道に捨てるのは普通だよ。」と言っていました。うーむ衝撃。多分この言葉は本心で、彼女は「環境問題の観点からして〜〜」なんて考えたことはないのだろうと感じた。とはいえ学校はきれいに掃除しているので、「汚いことはよくない」という感覚はあるみたい。少なくともゴミ箱が近くにあればちゃんとそこに捨てている人が多い。

 

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大会が終わるとその日はおしまい。各自で家に帰ります。選手たちだけは学校に戻り、みんなでご褒美のケンタッキーを食べていました。費用は学校もちだそう。こういうのってなんかいいな。日本の学校だとなかなかできないけど。平等を間違えちゃいけないよね。

 

ところで2月に入ってからほぼ毎日停電しています。といっても計画停電なので基本的には2時間で復旧。最近同期の活動を見ていると3日間丸々停電したなんて話もちらほら。それに比べたらかわいいもんだなと言い聞かせて日々過ごしております。

停電すると真っ暗なので月や星が綺麗に見えます。日が暮れてから歩くのは危ないし怖いけど、敷地内で写真を撮ってみました。

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意外と撮れた。

次回は多分算数の授業について書きます。